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中型魚『オスカー』はどんな魚?飼育方法・種類・混泳について解説します

オスカーは「アストロノータス」とも呼ばれている熱帯魚で、アマゾン川水系に生息しているアメリカンシクリッドの1種です。ワイルド個体であっても体色や模様は変化に富んでコレクション性が高く、人慣れして餌をねだるなど魅力的な要素が多いので、古くから親しまれてきた人気種です。

中型魚なのでやや大きめの設備が必要ですが、水質にうるさいこともなく飼育しやすいので、中型熱帯魚の入門種としても適しています。ここでは、オスカーについて特徴や種類、飼育方法などをご紹介します。

オスカーとはどのような熱帯魚か?

オスカー(アストロノータス)は、スズキ目シクリッド科アストロノータス属に分類される淡水魚で、英名である「オスカー」の名で広く認知されているのと同時に、古くから親しまれてきた人気種です。

スズキ目に分類されているだけに、魚体は強く側扁した楕円形をしており、大きな背ビレ・尻ビレ・尾ビレが特徴的です。体長は30~40cm程度で、ワイルド個体の体色や模様の入り方はバリエーションに富み、コレクション性が高いことも人気の理由です。

南米のブラジル・ペルー・コロンビアを流れる、アマゾン川流域に分布しているアメリカンシクリッドの1種で、流れが穏やかな浅場を好んで生息しています。食性については、水生昆虫や小魚、甲殻類などを捕食する肉食性です。

寿命は10~20年ほどと長いうえに、視力が良く人慣れして餌をねだることもあり、愛着が湧く要素を備えています。逆に言うと、きちんと飼育すればかなり長い付き合いになるので、途中で手放すことにならないように、最後まで面倒を見られるかどうかよく考えてから飼育してください。

主なオスカーの種類

ワイルドオスカー

ワイルドオスカー(アルトナナイ産)(約5cm)<1匹>[生体]

現在では鑑賞性を高めた改良品種も多く流通していますが、ワイルド個体も根強い人気があります。ワイルド個体の体色は、基本的には黒色を基調に赤色や黄色の不規則な模様が入りますが、個体によっては暗緑色を帯びたり、尾ビレの付け根付近にオレンジ色で縁取られた黒斑が入るなど変化に富みます

レッドオスカー

(熱帯魚)レッドオスカー(1匹) 北海道・九州・沖縄航空便要保温

オスカーの改良品種の1つで、黒色の体に赤色の斑点などの模様が強く出ることが特徴です。さらに赤味が強く出る「ルビーレッドオスカー」や、白地に赤色の模様が映える「アルビノレッドオスカー」などの改良品種も存在します。

タイガーオスカー

(熱帯魚)タイガーオスカー(1匹) 北海道・九州・沖縄航空便要保温

色合いは原種に近いのですが、赤色やオレンジ色の模様が虎柄のように、細かく不規則に出る改良品種です。本種にも赤色を強く出るようにした「レッドタイガーオスカー」などの派生品種がいます。

アルビノオスカー

アルビノ・オスカー

突然変異で生じたアルビノ個体を固定した品種で、他の生物のアルビノと同様に白色の体に赤い目を持つことが特徴です。アルビノ種は共通して視力が弱い特性を持つので、給餌の際などは注意してください。

オスカーの飼育に必要な器具類

オスカーを飼育するためには、主に以下の器具類が必要です。

  • 水槽
  • フィルター
  • 照明
  • エアレーション
  • ヒーター
  • フタ
  • カルキ抜き剤

水槽・フィルターについて

オスカーは最大で体長40cmほどに達するので、90cm以上の水槽で飼育することをおすすめします。また、水から飛び出す力も強いので、丈夫なアクリル製のフタを用意しておきましょう。

フィルターに関しては、オスカーは大食漢で水質の悪化が早いので、なるべく強力な形式の導入が望ましいです。おすすめの形式は、ろ過能力・メンテナンス性・価格の面で優れる上部フィルターで、水質維持のためには投げ込み式の1種である「フィッシュレット」などとの併用も効果的です。

オスカーの飼育方法

水温・水質

オスカーの飼育に適した水温は22~28℃前後です。ただし、低水温では白点病が出やすいので、年間を通して25℃以上に保温した方が良いでしょう。

水質はpH6.0程度までの弱酸性から中性を保てば問題ありません。急変さえ避ければ若干アルカリ性側に傾いても大丈夫ですが、酸性側での管理が望ましいです。

餌について

ヒカリ (Hikari) シクリッドバイオゴールド 中粒 250g

オスカーは肉食魚なので、アカムシや金魚などの生餌を好みます。しかし、生餌は水を汚しやすいので、肉食魚用の人工飼料をメインに与え、生餌はたまに与える程度に留めた方が水質管理が楽です。

オスカーは食欲旺盛で餌をえり好みするようなことはありませんが、栄養バランスを考えて偏食させることは避けてください。

特に、金魚は体内にビタミン分解酵素である「サイアミナーゼ」を持っており、金魚を食べさせ過ぎるとオスカー体内のビタミンB1を破壊してしまいます。その結果、病気になるリスクが上昇するので、金魚を与える際は必ず他の餌と併用するようにしてください。

餌の与え方としては、1日に2回を目安に、それぞれ食べ残さないだけの量を与えます。餌の食べ残しは水質を急速に悪化させてしまうので、食べ残しが生じた時はできるだけ取り除いておくと良いでしょう。

水槽レイアウト

前述のように、オスカーは水を汚しやすく小まめなメンテナンスが要求される熱帯魚なので、底床材は敷かないベアタンクでの飼育が基本です。水草を入れたい場合は、石や流木などに活着させた状態で導入すると良いでしょう。

また、オスカーは強い水流を好まないので、フィルターの排水口やエアレーションの配置などには注意してください。

メンテナンスについて

水槽の環境維持のためには、定期的な水換えと水槽ならびに周辺機器の掃除が欠かせません。水換えの頻度は飼育環境によって大きく異なりますが、オスカーの場合は水質が悪化しやすいので週に1回が目安です。

水換えのタイミングで底に溜まったフンなどのゴミ掃除や、水槽内壁の汚れも落としておきましょう。

そして、フィルター内部の状態も数カ月に1度は確認しておき、必要に応じて内部の洗浄やろ材の交換なども行ってください。特に、オスカーのような大食漢な熱帯魚は、ろ材が汚れやすいので注意が必要です。

混泳には向いている?オスカーの混泳相性

オスカーは肉食性の中型魚なので、混泳相手は選ぶ必要があります。当然ながら口に入る大きさの小型魚や甲殻類は、捕食してしまうので混泳はできません。

また、同じくらいの大きさであっても、オスカーと同じ中層を泳ぐ魚種とは喧嘩をする可能性が高く、特に同種を含むシクリッド類とは縄張り争いが起きやすいので、基本的には混泳は避けた方が良いでしょう。

それらの魚種と混泳させる方法としては、幼魚期から3匹以上を混泳させて育てる手法がありますが、最終的には個体同士の相性に依存するので、試す時はいつでも隔離できる準備はしておいてください。

比較的混泳が成功しやすいのはアロワナやポリプテルス、プレコなど遊泳層が重ならず容姿も似ていない中~大型の魚種です。ただし、これらの魚種についても絶対に混泳できるわけではないので、様子を注視しながら慎重に試みてください。

まとめ・オスカーの種類や混泳などの飼育方法について

オスカーは体長30~40cmに達する中型魚で、体色や模様はバリエーションに富みコレクション性が高いうえに、人慣れして餌をねだるなど魅力に溢れる熱帯魚です。

中型魚ゆえに飼育にはやや大型の設備が必要で、大食漢で水質の管理が煩雑ではありますが、デリケートな魚種ではないので基本的に飼育は容易です。

中型魚の入門種としても優れているので、飼育する熱帯魚のスケールアップをお考えの方は、まずはオスカーの飼育に挑戦してはいかがでしょうか。