熱帯魚飼育の始め方!必要な機材、おすすめ水槽サイズなどをまとめました!

熱帯魚の飼育は、日本だけでなく国外でも広く親しまれる人気の趣味です。

年齢や性別は関係なく、機材と水槽、そして熱帯魚がいれば、だれでも楽しむことができます。

しかし、その「機材」「水槽」「熱帯魚」どれをとっても種類が多く、始めるハードルを上げてしまっているのも事実です。

そこで、今回は熱帯魚飼育の始め方をご紹介します。

必要な機材やおすすめの水槽サイズなど、これから熱帯魚飼育に挑戦される方に役立つ情報をまとめていますので、ぜひご覧ください。

アクアリウム開始前に決めたい事柄5つ!

「熱帯魚の飼育を始めたい!」

そう思い立って、アクアリウムショップに走る前に決めておきたい事が5つあります。

  1. 飼育したい生体を決める
  2. 水槽サイズと水量、設備の総重量
  3. 水槽全体の予算を決める
  4. 設置場所を考える
  5. 目指す水槽のイメージ

これらをあらかじめ決めておくと、失敗するリスクを下げられるだけでなく、選ぶ時間を大幅に短縮することができます。

お店の方に質問するときにも目的が伝わりやすいので、事前にまとめておくといいですよ。

ここからは、5つの事の決め方について順を追って解説していきます。

1:飼育したい生体を決める

飼育したい生体がいる場合、生体に合った設備を選んであげることが大前提です。

逆を言えば、先に飼育したい熱帯魚を決めてしまえば、目標が立てやすくなります。

海水魚であれば海水を用意する必要がありますし、大きく成長する生体の場合は、大きな水槽が必要です。熱帯魚飼育の1番重要なポイントと言っても過言ではないので、時間をかけてゆっくり決めましょう。

2:水槽サイズと水量、設備の総重量

飼育したい生体にはどれくらいの水量が必要か、ということも考える必要があります。

大型魚やきれいな水質を好む生体であれば、大きな水槽が必要ですが、水質の悪化や酸欠に強い丈夫なものであれば、ガラスやプラスチック製の容器で飼育することも可能です。

特に、メーカー推奨の規格水槽は、管理しやすい水量を計算して制作されているので、扱いやすいでしょう。なかでも、60cmが一番設備も豊富で管理しやすく、おすすめです。

水槽のサイズが決まったら、総重量や設置予定場所の耐荷重も忘れず計算して、最終判断をしましょう。

3:水槽全体の予算を決める

水槽サイズ・生体が決まったら、次に予算を決めます。

予算は最終的な水槽の仕上がりだけでなく、ろ過システムの選択にも影響するためしっかり決めましょう。

エーハイムのろ過フィルターを例に挙げると、「クラシック2213」と「クラシック2215」は、どちらも60cmに適していますが、後者の方がパワーが強めで1Lほど、ろ材が多く入ります。(ただし水流も若干強めです)

エーハイム クラシックフィルター2213 ろ材付セット

ろ過フィルターは、水質を管理するうえで最も重要なので、あまり予算を抑えすぎるとその分メンテナンスが大変です。特に水を汚しやすい大型魚の場合は、予算を多く見積もってろ過フィルターを検討することをおすすめします。

4:設置場所を考える

水平、クーラーなどのスペースを加味して考えます。

スペースが十分でないと、クリアランス(余裕)がとれずに水槽にぶつかってしまったり、振動が水槽に伝わりやすかったりなど、運用に支障が出てしまうことがあります。水槽サイズにもよりますが「四方10cm程度」は余裕を持つことを意識しましょう。

また、日光が差し込む場所は、コケが生えやすく掃除の手間が増えることもあって、避けた方が良いですよ。

5:目指す水槽のイメージ

「こんな水槽にしたい!」と目標を立てることで、必要な機材やそうでないものなどを選んで決めていきます。

魚と一緒に水草も育成したいようであれば、照明(ライト)が必要ですし、生体をたくさん飼育したい、ということなら、浄化能力が高いろ過フィルターが必要です。

ただ、初心者の場合は、

  • 上部フィルター
  • 外掛け式フィルター
  • 投げ込み式フィルター

といったシンプルなろ過システムでまとめた方がメンテナンスしやすいだけでなく、水質も維持しやすいのでおすすめです。

外部式フィルターやオーバーフロー水槽はろ過能力が高いものの、設置やメンテナンスが難しいので、経験を積んでからでも遅くありません。

ボトルアクアリウムを始める時は

小さな容器でアクアリウムを楽しむ「ボトルアクアリウム」を始める場合は、ボトルに入る水量を考慮し、導入する生体の数はなるべく少なめにしましょう。

目安は「1Lに対して1匹」です。

また、開口部も狭く水量も少ないことから、酸欠と水質悪化になりやすい点も考慮すると、

  • グッピー
  • アカヒレ
  • ベタ

といった丈夫な熱帯魚がおすすめです。

淡水魚水槽のポイント

淡水魚水槽の場合は、魚の遊泳域を考慮して水草やアクセサリーの配置を考えましょう。

ネオンテトラやグッピーといった水槽の上部を泳ぐ魚が多いようであれば、背丈の高い水草を控えめにしたり、背面にワンポイントだけ入れたりなどして、泳ぐスペースを圧迫しないよう配置します。

また、淡水魚は海水魚よりも、種類ごとに得意とするpHや水質の幅が広いです

混泳させる場合は、

  • pH
  • 水温
  • 水流の強さ

など、同じような環境を好む種類でそろえましょう。

テトラ (Tetra) pHトロピカル試薬 (5.0-10.0)

ただし、環境が合っていても魚体のサイズがかけ離れた生体同士は、争ったり餌を一方的に奪ったりとトラブルが起きやすいので、混泳はおすすめしません。

また、水草も育成したい場合は、植えても掘り返す生体(シクリッド、金魚など)もいますので、一緒に育てて大丈夫か調べておいた方が良いでしょう。

海水魚水槽のポイント

海水魚水槽の場合は、「水流の導線」を考えることがポイントです。

多くの海水魚は水流を好むため、水中ポンプで水流を作る必要があります。効果はそれだけではなく、食べ残しやフンといった汚れが堆積すると、病気の温床になったりサンゴの成長に影響が出たりするので、水流の導線を確保することは、水槽内の生体を健康な状態に維持することにつながります。

また、オーバーフロー水槽の場合は、効率の良い配管を行うため、

  • 水槽用クーラーなどの設備
  • ポンプ
  • ろ過槽

などの配置を練ります。

大きな水槽だと、配管が難しいときもあるので専門業者に依頼するのも良いです。

もちろん、東京アクアガーデンでも行っています。詳しくはこちらをご覧ください。

飼育水槽の事例

ここからは、飼育水槽の事例を、

  • 淡水魚水槽
  • 金魚水槽
  • 海水魚水槽
  • サンゴ水槽

この4つに分けてご紹介します。

「熱帯魚を飼育したいけれど、目指すイメージが沸かない」という方は参考にしてみてください。

淡水魚水槽

流木と水草を中心としたレイアウトの「90cm淡水魚水槽」です。

青々と茂る水草が際立ち、その間を泳ぐネオンテトラやプラティといった熱帯魚がよく映えます。明るい雰囲気で生体とレイアウトのバランスが良い水槽です。

金魚水槽

こちらは、見ごたえのある「120cm金魚水槽」です。

レイアウトを控えめにして、金魚(更紗琉金)が泳ぐスペースを確保しています。尾を優雅に振って泳ぐ姿は金魚の醍醐味なので、より魅力を際立たせる配置です。

青いバックスクリーンと水草の緑が相まって、より一層金魚の体色を鮮やかに見せています。

海水魚水槽

華やかさが目を引く「120cm海水魚水槽」です。

ライブロックと人工アクセサリーをメインにしたレイアウトで、明るく親しみやすい雰囲気があります。

あえてバックスクリーンを貼らないことで、カクレクマノミやナンヨウハギ、デバスズメダイといったカラフルな熱帯魚を観察しやすいのも良いですね。

サンゴ水槽

大迫力の「180cmサンゴ水槽」です。

大きな水槽を横幅いっぱい使ったレイアウトは見ごたえ十分。色鮮やかなたくさんのサンゴを行き交う熱帯魚を思う存分眺めることができます。サンゴの魅力を最大限に引き出した美しい水槽です。

まとめ:熱帯魚飼育の始め方!必要な機材、おすすめ水槽サイズなどをまとめました!

熱帯魚飼育の始め方についてまとめましたが、いかがでしたか?

熱帯魚はたくさん種類がいて、そろえる機材も多く、悩んでしまうこともあるかもしれません。そのようなときに役立てれば幸いです。

きれいに立ち上がった「理想の水槽」を目指して熱帯魚の飼育に挑戦してみてください。

 

 

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