近頃人気上昇中の金魚ですが、いろいろな種類がいて選ぶのに迷ってしまいますね。
せっかく飼育するのならば、長く健康でいられる金魚を選びたいところです。
そこで今回は、金魚選びの1つのポイントとして「病気になりにくい金魚」をご紹介します。
まず金魚はどうして病気になるのか、ではどういった金魚なら病気になりにくいかというアプローチをしていきます。
金魚選びの1つの視点として、参考になれば幸いです!
目次
なぜ金魚は病気になるのか
まず、どうして金魚が病気になることがあるのか、その理由から考えていきましょう。
金魚が病気になる主な理由は、
- 消化器官が弱い
- 水流でストレスを感じる
- 砂利をつつく性質がある
の3つが挙げられます。
1つずつ解説していきます。
金魚の病気についてはコチラの記事も参考にしてください。
消化器官が弱い
一般に金魚は腸が弱い性質があります。病気になりやすい種類は特に弱いです。
金魚は大食漢として知られ、与えられた餌をどんどん食べてしまうこともその一因かもしれませんね。
餌を消化できなくてお腹にたまってしまい、便秘になってしまうのは当然金魚にとってはストレスでしょう。ストレスが多くなると免疫力が低下し、他の病気にかかりやすくなってしまいます。
腸が弱い金魚は総じて体型の丸っこい「丸手」が多いです。丸っこい体形ということは背骨が短いということなので、腸も短く、消化不良を起こしやすいと考えられますね。
反して和金のような「長手」は腸の機能が比較的強いです。
金魚の餌や消化についてはコチラの記事も参考にしてください。
水流でストレスを感じる
金魚は観賞用に改良されてきた魚なので、野性の魚と違い流れに逆らって泳ぐのが得意ではありません。
強い水流を当てると、水流に流されないように必死に泳ぐことで体力が低下してしまいます。
特に丸手…らんちゅうやピンポンパールには強い水流は厳禁です。すぐに弱ってしまうので、ゆるやかな水流を作ってあげましょう。
逆に長手は泳ぎが得意なので、ストレスを感じにくく病気にもかかりにくいです。
水流についてはコチラの記事も参考にしてください。
砂利をつつく習性がある
金魚は砂利をつつくという習性があります。
水槽の底で、ちょんちょんと砂利をつつく姿はとても愛らしいのですが、砂利に汚れが付着したままになっていると、その汚れも金魚が口に入れてしまいます。
それが元で病気になることもあるので、砂利、水槽の底部にゴミがたまらないよう、よく掃除してあげましょう。
砂利掃除についてはコチラの記事も参考にしてください。
病気になりにくい金魚5選
病気になるきっかけがわかったところで、そういった心配が少なくて済む、病気になりにくい金魚をご紹介します。
病気になりにくい金魚はすべて長手(和金タイプ)です。
長手は丸手よりも背骨が長く、腸も強めです。
ほっそりした体型のため泳ぎが得意で、水流にも耐えやすいでしょう。また、浮上性の餌を食べやすいので、給餌の時に汚れを口にしづらくなります。
金魚の種類についてはコチラの記事も参考にしてください。
コメット
スラッとした細長い体形の美しい金魚です。
コメットとは英語で彗星という意味で、長く白い尾を引いて泳ぐ姿が彗星のようだから、そのように名付けられたのでしょう。
筆者はコメットを飼育していますが、個人的な感想としては病気になりにくい種類です。
泳ぎが早いので、餌を優先的に食べられているからなのか、砂利をつつく回数が少ない気もします。そのせいか病気にもかかりづらく、元気いっぱいに水槽を泳ぎ回っています。
和金
金魚の原型ともいわれる、昔から親しまれている丈夫な種類です。その丈夫さから、縁日などで見かける金魚すくいの金魚にも和金がよく使われています。
フナのようなほっそりした体型をしていて、病気にかかりにくく、ある程度の環境に耐えられるタフさを備えているので、とても育てやすいですよ。
朱文金
明治時代に作出された、赤、青みがかった白、黒の体色と長い尾が美しい金魚です。
コメットと似た体型から飼育がしやすく、ホームセンターなどでも入手することができます。
とても丈夫で長生きする金魚なので、愛着がわいてとても可愛いですよ。
更紗和金
白と赤のコントラストが美しい、和を感じさせてくれる金魚です。普通の和金と同じフナ尾のものから、三つ尾や四つ尾のより鑑賞性の高いものまで、更紗和金の中にも色々な種類がいるのが特徴です。
更紗和金はコメットなどにくらべて尾が短く、背も少し丸めなためか、泳ぎがゆっくりです。その影響か、若干便秘になりやすい傾向にあります。
三色和金
色は上でご紹介した主文金と同じ、白と赤と黒の3色ですが、尾が短めです。
そのためか三色和金もやや便秘になりやすいところがあります。泳ぎもゆっくり目です。
和金の中でも配色が珍しく、金魚の専門ショップなどで取り扱われています。
まとめ:病気になりにくい金魚5選!病気になる要因をもとに強健種を考えてみた!
金魚が病気になる理由と、それを避けられる病気になりにくい強健種を5つおすすめしました。
特に初心者の方は、飼育しやすく丈夫な種類から始めてみることをおすすめします。
大切に可愛がって、健康に育ててあげましょう。
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