個人宅や病院、ホテルやショップなどさまざまなところでアクアリウムを見ることができます。水槽の中の小さな世界は疲れた心を癒してくれることもあり、趣味で始める人が増えています。
しかし初期費用や維持費が高いだろうと思って、アクアリウムを始めるか悩んでいる人や、どんな生き物が飼育できるのかわからないという人が多いです。
今回はこれからアクアリウムを始めようと思っている初心者を対象に、アクアリウムの初期費用や水槽レイアウト、飼育可能な生物や水草、レイアウトのポイントなどを解説していきます。
アクアリウムとはどういうもの?
アクアリウムは熱帯魚やメダカ、金魚や水草、サンゴなど水棲生物を飼育したり育てることを言います。実際にアクアリウムを行っている人のことを「アクアリスト」と呼ぶのが一般的です。
水槽内は流木や岩などを使い一つの小さな世界のようなレイアウトを作る人が多く、熱帯魚や金魚などは見ているだけでリラックス効果があると言われています。
一般的にアクアリウムは「淡水」、「海水」の2つに分けることができます。淡水は文字通り淡水魚や淡水エビ、海水は海水魚とサンゴ、海藻を育てる水槽です。
そしてこの分類からさらに水草水槽、シュリンプ水槽、ネイチャーアクアリウム、テラリウム、ボトリウムなどといったものに細分化されていきます。
アクアリウムを始めるときはどのタイプの水槽を作るか、どれくらいの大きさの水槽をつくるかで、初期費用や維持費が変わっていきます。
アクアリウムを始めるメリット
アクアリウムは1人でも始めることができ、イヌやネコ、鳥などといった他のペットと比べると世話をする時間や手間がとても短くてすみます。また生物を購入する代金や必要な機材代を購入しても安ければ1万円以下から始めることが可能です。
アクアリウムを始めたときのデメリット
アクアリウムはメリットばかりではありません。自動給餌器などを使えば対応が可能なケースが多いですが、水換えや餌やりがあるので1週間以上の長期の旅行などがしにくいです。地震が起きたときに水槽が台から落ちて中の水が流れ出たり、ガラス水槽の場合は割れてしまうことがあります。
アクアリウムの基本を押さえよう!
https://www.instagram.com/p/BjMf8tSlBC5/?taken-by=tokyo_aquagarden
アクアリウムは単純に飼育している生物に餌をあげて放置しているだけでは生物が死んでしまうことがあります。水草も放置していると枯れてしまったり病気になってしまうんです。
アクアリウムを行う上で基本となることをしっかりと押さえて、綺麗な水槽を維持し、生物や水草が元気に育つことのできる環境を作る必要があります。ここではアクアリウムの基本についてお話しましょう
水槽の立ち上げ
水槽内で魚やエビなどの水棲生物の飼育をすると、餌の食べ残しやフンなどからアンモニアや窒素といった物質が作られます。これらの成分の濃度が高くなると水が汚れて(水質悪化)、水槽内の生物が病気になったり、弱ってしまいます。
アンモニアや窒素は水槽内にいるバクテリアがある程度分解してくれます。しかし水槽内に水を入れた直後はバクテリアの数はとても少ない状態です。
そのため水槽内に生物や水草を入れる前に水槽の立ち上げ作業を行い、バクテリアを繁殖させ定着させる必要があるんです。
一般的な方法は「パイロットフィッシュ」と呼ばれる、水槽立ち上げ用の魚を水槽内に1~2匹入れ、バクテリアの繁殖を待ちます。パイロットフィッシュを使わない場合は、市販のバクテリアを多く含んでいる水添加剤を使うもことでもバクテリアを増やせます。
すでに生物を飼育している水槽の底砂やろ材を新しい水槽で使うといった方法もあります。
水槽の立ち上げに関してはこちらの記事を参考にしてください。
水換えは定期的に行う
立ち上げた水槽でも、バクテリアだけでは水質を維持しきれないことが多いです。そのためアクアリウムを行うときには、定期的に水槽内の水を変えてあげる必要があります。
水換えについてはこちらの記事に詳しく書かれています。
水槽内の掃除も定期的に行う
アクアリウムで熱帯魚やエビなどの生物を飼育するときには、餌の食べ残しやフンが発生します。底床にたまったままにしておくと、アンモニアや窒素がたくさん作られて水が汚れてしまいます。
また水中に栄養が多くなるとコケの発生原因にもなってしまいますので、水槽内のゴミはこまめに掃除して取り除く必要があります。
水槽の掃除についてはこちらの記事を参考にしてください。
水草のトリミング
水槽内の環境がよく水草が育ってくると、伸びすぎた枝葉や、日が当たらなくなり枯れてしまった葉などをカットする必要があります。特に綺麗にレイアウトしている水槽の場合、伸び切った水草を放置しているとレイアウトが崩れてしまうので、植物の生長に合わせてトリミングを行いましょう。
水草のトリミングについてはこちらの記事を参考にして下さい。
病気になった生物の治療
水槽内で飼育している生物はストレスや水質の悪化、水温の変化などで病気になることがあります。放置していても治ることは少なので、適切な処置をしてあげなければなりません。
アクアリウムで育てることのできる生物の病気についてはこちらの記事を参考にしてください。
アクアリウムにかかる初期費用はどれくらい?
アクアリウムを始めるといっても、生物のほかに飼育するための水槽やろ過機材、底床などが必要になります。アクアリウムを大なうにあたり、必要になる費用は30cm以下の小型水槽なら10,000円もあれば十分です。
水槽の大きさが60cmや120cmなどになってくると、それぞれのサイズに合わせたろ過機材やヒーターなどが必要になり、小型のものよりも高くなります。また60cm以上の水槽は水やろ材を入れるととても重くなるので、水槽台が必要になります。
60cm水槽でヒーターやクーラー、照明、水槽台など全て揃えた状態で始めるのであれば、最低でも50,000円~70,000円程度は考えておいたほうがよいです。
小瓶や小さな金魚鉢などで魚などを飼育するボトリウムの場合は、最低限必要な材料が100円ショップでもそろえることができるので、アカヒレなどの生物の代金をいれても1,000円もあれば始めることができます。
水槽や必要な機材をバラバラで購入することはできますが、初めてでどんなものがよいのかわからない場合には、水槽と必要な機材がある程度セットになったものを購入することをおすすめします。
水槽セットについてはこちらの記事を参考にしてください。
アクアリウムの維持費用は?
アクアリウムを始めるとフィルターやヒーターなどの機材を動かすための電気代や、生物の餌代などがかかります。ここではどんな費用がいくらくらいかかるのか考えてみます。
生物に対してかかる費用
生物にかかる費用は主にえさ代です。犬や猫と違い、病気になっても病院に連れて行くことはなく、小型~中型の熱帯魚クラスなら餌代もそれほどかかりません。
飼育している熱帯魚の大きさと数にもよりますが、小型~中型の熱帯魚であれば50gもあれば3ヵ月くらいはもちます。市販の熱帯魚用の700円くらいの餌を購入したと考えると5ヵ月で計算すれば1ヵ月140円程度です。
病気治療用の市販の薬は、1回の使用量がとても少ないためこちらも1回あたり100円以下の計算になります。
水草を育てるのにかかかる費用
水槽を立ち上げてからしばらくは、水槽内に水草やサンゴが必要としている栄養分は多いです。しかし時間が経つにつれて必要な栄養分が不足していくので、追肥してあげる必要があります。
水草に与える肥料には固形のものと液状のものがあり、少しお高めの液肥なら1本1500円前後します。しかし水槽1つなら1本を1ヵ月で使生きることはないので、3ヵ月程度で使いきると計算すると1ヵ月500円くらいの費用になります。
アクアリウムにかかる電気代
アクアリウムを始めるにあたって、一番気になるのが仔の電気代という人が多いです。
電気代を使うものは「フィルター」、「照明」、「エアレーション」、「クーラー(夏のみ)/ヒーター(冬・病気治療時)」の6つです。
住んでいる地域によっても電気代は変わるため、一概にいくらという事はできませんが、おおよその目安で次のようになります。
- フィルター(24時間フル稼働):70~100円
- 照明(蛍光灯/1日8時間使用):350円前後
- 照明(LED/1日8時間使用):300円程度
- エアレーション(1日8時間使用):15円程度
- 冷却ファン(12時間使用):30円前後
- 水槽用クーラー(8時間使用):650円程度
- ヒーター(12時間使用):1,000円程度
アクアリウムに必要な道具は?
アクアリウムを始めるときは水槽以外の道具が必要になることが多いです。ここでは一般的にアクアリウムを始めるときに必要な道具についてお話します。
100円ショップの商品でも水槽立ち上げや掃除に役立つアイテムがあります。
水槽立ち上げ時に必要なもの
水槽立ち上げ時に必要なものは、水槽のほか、照明やろ材、ろ過機、CO2強制添加器、クーラーやヒーターなど様々なものがあります。育てるのが生物なのか水草だけなのかや飼育環境によって必要なものは変わってきます。
水 槽
アクアリウムを始めるのに必須な水槽には、透明度が高く中の生物や水草が綺麗に見えるガラス製のものと、軽くて割れにくいアクリル製のもがあります。主流になっているのはガラス製の水槽です。
サイズは30cm以下のものから45cm、60cm、120cmなどがありますが、東京アクアガーデンのようにオーダーメイドでオリジナルの水槽を作ってくれる企業もあります。
ボトリウムやビオトープを行う場合は水槽ではなく、ガラス瓶やプラスチック製の金魚鉢、睡蓮鉢などを使うことが多いです。
水槽についてはこちらの記事を参考にしてください。
水槽台
60cm以上の水槽になると水などを入れ機材を設置すると重さが80kg以上になります。スチール棚のような一般の家具では重さに耐えることができない場合があり、歪んでしまうことが多いです。そのため、60cm以上の水槽を使う場合は水槽専用の水槽台を使用することをおすすめします。
水槽台は水槽の重さに耐えるだけでなく、中に機材やメンテナンス道具などを収納することができるものが多いです。水槽と同じように、水槽台も東京アクアガーデンのようにオーダーメイドで制作してくれる企業があります。
水槽台についてはこちらの記事を参考にしてください。
水槽マット
ガラス水槽の場合はそこ綿のガラスが割れるのを防ぐために、水槽マットを敷くことをおすすめします。
水槽マット自体はそう高いものではなく、安いもので1,000円から販売されています。メーカーによっては水槽とセットになっていることもあるようです。
照 明
水草が光合成を行うために必要な光量の不足は照明器具で補います。今までは蛍光灯が主流でしたが、最近はLEDのものが増えてきています。ただしLEDの場合水草が必要とする波長のないものがありますので、水草を育てることのできるタイプのものを選びましょう。
照明についてはこちらの記事も参考にしてください。
ろ過機材(フィルター)とろ材
フィルター(ろ過機)は外掛け式、外部フィルター、底面式、上部フィルターなどさまざまな種類があります。水草をメインに育てるのなら飼育する生物や育てる水草にあったものを選びましょう。フィルターを使う場合にはろ過するためのろ材も必要となります。
ろ材は物理的にゴミをろ過して取り除く以外にも、バクテリアの住処となるものです。フィルターにあったものを選びましょう。
ろ過機材やろ材についてはこちらの記事がおすすめです。
底 床
根を張るタイプの水草を植える場合には、底床にするためのソイルが必要になります。育てる生き物によっては不要な場合もありますが、水槽内のレイアウトで砂利や砂を使う人も多いです。
底床についてはこちらの記事を参考にしてください。
人工海水/海水のもと
海水魚を育てる場合には、水槽立ち上げ時や水換えのときに自分で海水と同じ塩分濃度の塩水を作る必要があります。人工海水は海水の状態で販売されているもので、人工海水のもとは自分で海水のもとを水に溶かして使用します。
どちらの場合も水槽内や足し水の塩分濃度を毎回きちんと計測しないと、海水魚やサンゴなどの体調に悪い影響が出てしまいます。
海水の比重に関してはこちらの記事をどうぞ。
Co2強制添加器
水草が光合成をおこない元気に育つためには、光合成に必要なCO2(二酸化炭素)を添加することがあります。CO2を添加する装置をCO2強制添加器といい、安いもので10,000円から購入することが可能です。
タイマーで電源のON/OFFを切り替えるタイプのものは電磁源という機材を必要とする場合があります。
水槽用クーラー/ヒーター
水槽用クーラー・ヒーターともに水槽内の水温を管理するための機材です。ヒーターは冬に水温を上げるためにつかい、水槽用クーラーは夏の暑さで水温が上がり過ぎないよう、水温を調整する機械です。
ヒーター・クーラーに関してはこちらの記事を参考にしてください
エアレーション
水槽内の酸欠を防ぐために使用する道具です。安いものだと500円くらいから販売されている商品があります。ベタのように飼育する生物や、飼育環境によってエアレーションが不要な場合があります。
エアレーションについてはこちらの記事がおすすめです。
水質調整材(カルキ抜き)
カルキ抜きは水道水に含まれている塩素や重金属といった、生物に害を与える物質を中和するもので、液体タイプのものや固形タイプのものがあります。
カルキ抜きに関してはこちらの記事を参考にしてください。
熱帯魚網
熱帯魚用の網は病気になって弱った生物や、別の水槽に熱帯魚などの生物をすくいあげるときに使用するものです。
というアクアショップやホームセンターのほかに100円ショップのペットコーナーでも販売されていますが、サイズは色々あるので、飼育する生き物にあったサイズを選びましょう。
トリミング用はさみ・ピンセット
水草をトリミングするときには、専用のはさみやピンセットを使ったほうが水草に与えるダメージが弱くなります。
トリミング用のはさみは普通の紙を切るためのはさみよりも長く、水草をきれいにカットすることができます。トリミング用のピンセットは細長く、水草をつかみやすいです。
水温計
水温を測るための道具ですが100円ショップでも購入することができ、デジタル仕様のものなどさまざまなタイプのものがあります。
水質測定のための道具
水槽内の水の水質を調べるための道具です。リトマス紙のような紙タイプや液状のもの、デジタル計測できるものなどさまざまなタイプがあり、それぞれに一長一短あります。
水質測定機材に関してはこちらの記事を参考にしてください。
水槽メンテナンスに必要なもの
アクアリウムを始めると水槽内の掃除や、最悪の場合水槽のリセットをする必要があります。この時に必要となる道具は次のようなものがあります。
バケツなどの水を入れる容器
水槽内から取り出した水を入れたり、水の汲み置きをするときなどにつかいます。バケツ以外のものでもOKですが、取っ手のあるものを選んだほうが運びやすく、水槽内に水を入れやすいです。
プロホース
プロホースは水槽内の水を抜くときに、底床の掃除もすることができる道具です。必ずしも購入しなければならないというものではありませんが、あった方が水槽掃除が楽になります。
クリーナースポイト
こちらもあったほうが便利な道具です。大きなスポイトなのでちょっとしたごみや餌の食べ残しを取ったり、ボトリウムの水換えで使用することができます。
水槽のレイアウトを知ろう!
水槽のレイアウトを考えるとき、意識しておいたほうがよい「凸型」、「凹型」「三角」という3つの構図があります。アクアリウム初心者の場合は三角型が一番やりやすく、凸型が一番難しいと言われています。
https://www.instagram.com/p/BY3QDkWlTK2/?taken-by=tokyo_aquagarden
凸型:一番バランスを取りにくい構図と言われています。水槽内の中央を一番高くしますが、左右のバランスが重要なポイントとなります。
https://www.instagram.com/p/BbTv3GFlvkA/?taken-by=tokyo_aquagarden
凹型:水草専用水槽や、水草をレイアウトのメインに使っている水槽に多いです。両サイドを高くし、中央を低くします。
https://www.instagram.com/p/BigfZ3ulX7X/?taken-by=tokyo_aquagarden
三角:左右どちらかを高くし、反対側を低くすることで片方の空間に広いスペースを作ることができます。
水槽のレイアウトに関してはこちらの記事がおすすめです。
水槽レイアウトで押さえておきたいポイント
水槽のレイアウトを考えるとき構図も大事ですが、そのほかにも抑えてきたいポイントがあります。
水草を使う人は多いですが、同じ種類の水草ばかりを使うのではなく、種類の違う水草で高低差を出すようにしましょう。また同じ緑色の水草を使用するのであれば色の濃さなどで差をつけると明暗がはっきりします。緑だけでなく赤系の水草を入れることでアクセントとなりオシャレな水槽が出来上がります。
流木を使用する際には、あく抜きをしたほうが病原菌などを持ち込みにくく、ブラックウォーターを防ぐことができます。石も使用することはできますが、材質によって水質を変えてしまうことがあるので注意が必要です。
流木や石に関してはこちらの記事をご覧ください。
アクアリウムで育てることのできる生き物
アクアリウムを始めるときに、一番悩むのは何を育てるかということでしょう。ここではアクアリウムで飼育することのできる生物の種類をご紹介していきます。
淡水魚(金魚・メダカ・川魚など)
アクアリウムでは日本で古くから飼育されている金魚やメダカがよく飼育されています。メダカも金魚も人気の高い魚で、品評会などがよく行われ愛好家の間で品種改良種が作られています。
特にメダカは原種に近いものよりも品種改良種の白メダカやミユキメダカなどが人気があります。またヒャクシキメダカやアオメダカのように変わったカラーのメダカも作られています。
ウグイやドジョウといった淡水魚も飼育することができます。丈夫な種類が多く、初心者でも育てやすいという特徴があります。
金魚やメダカ、ドジョウなどについてはこちらの記事をご覧ください。
熱帯魚
グッピーやネオンテトラなどに代表される熱帯魚も、アクアリウムで育てることができます。熱帯魚の種類は非常に多く、金魚やメダカなどと比べると色鮮やかな種類が多いのが特徴です。暖かい地域に生息しているものが多いため、水温を一定の温度に保ってあげる必要があります。
ネオンテトラは小型の熱帯魚で群れて泳ぐので飼うなら10匹以上は欲しいです。丈夫で飼育しやすく、他の熱帯魚と混泳も可能です。
繁殖を楽しみたいのならプラティがおすすめです。比較的水質の悪化に強く、増えやすいという特徴があります。
底床に落ちた餌の処理をさせたいのなら、コリドラスが定番です。種類が多く育てやすい熱帯魚です。
アクアリウム初心者向きの熱帯魚に関してはこちらの記事がおすすめです。
海水魚
南国の海にいるようなカラフルな海水魚や、サンゴ、海藻なども育てることができます。しかし水換えのときに毎回塩分濃度を測る必要があり、人工餌に慣れにくい種類が多いなどアクアリウム初心者には難しい場合が多いです。
また塩水を使うので機材の劣化が早いため海水魚飼育をするのなら、熱帯魚飼育で基本的なことを学んでから挑戦するほうがよいでしょう。
アクアリウム初心者で海水魚飼育をするのなら シリキルリスズメダイあたりが丈夫で飼育しやすいのでお勧めです。
アクアリウム初心者向けの海水魚に関してはこちらの記事をどうぞ。
エビ類
淡水・海水ともにエビを飼育することが可能です。淡水のエビの中にはビーシュリンプのように、観賞用に品種改良されてからフルなものもいます。
熱帯魚好きな人の中には、観賞用のエビだけの水槽を作っている人もいるほど、エビの人気は高いです。
海水の場合はスカンクシュリンプがごみ処理能力が高いことで知られていますが、スカンクシュリンプは魚の体の表面についている寄生虫も食べてくれます。
淡水・海水ともに水槽の底に落ちた餌の食べ残しを食べたり、種類によってはコケを食べるので水槽内の掃除目的で入れられることが多いです。
エビ類に関してはこちらの記事をどうぞ。
貝類
淡水の場合はタニシや石巻貝、スネ―ル系はコケ取り目的で水槽に入れられることが多く、貝だけの水槽を作る人は少ないです。
これは海水魚の場合も同じで、カノコカイやシッタカ、グリーンアワビなどがガラス面のコケの駆除目的で入れられます。貝類は非常に増えやすいため、増えすぎると水槽内が貝だらけになって逆に汚く見えることがあります。
貝類に関してはこちらの記事もご覧ください。
サンゴ・海藻・水草
アクアリウムでは海水ではサンゴや海藻、淡水では水草を育てることもできます。生物と一緒に水槽に入れて育てている人が多いですが、魚などとは育て方が違うのでそれぞれの特徴をよく知ってから育てることをおすすめします。
川魚や金魚・メダカ、熱帯魚ならマツモやウィローモスが初心者でも育てやすいです。アナカリスなども光量や二酸化炭素をあまり必要としないので初心者向きと言えます。
海水の場合はサンゴならスターポリプがおすすめですが、照明によっては必要とする波長がない場合もあるので、照明に気を付けましょう。
海藻ならフェザープランツならそれほど強い光量を必要としないため、アクアリウム初心者でも育てやすいです。
水草についてはこちらの記事をご覧ください。
両生類・水棲の爬虫類
アクアリウムでもアカハライモリやシリケンイモリ、カエルなどを育てることが可能です。アカハライモリなど完全に水棲ではない種類を育てるときは、陸地部分を少し作ってあげる必要があります。
ウーパールーパーやヒメツメカエルのような完全に水棲のものも、育て方にコツがありますが育てることは可能です。また亀のような水棲の爬虫類も飼育することができます。
ウーパールーパーや亀などに関してはこちらの記事をどうぞ。
簡単に始めるアクアリウム!初心者向けに熱帯魚の種類やレイアウト、費用を解説まとめ
https://www.instagram.com/p/BYLFhKJFy2C/?taken-by=tokyo_aquagarden
今回はアクアリウム初心者向けに、アクアリウムを始めるのに必要な道具や機材について、維持費、水槽のレイアウト、飼育できる生物などをご紹介してきました。
アクアリウムはどうしても生物を育てる環境を作るために初期投資がかかってしまいますが、イヌやネコなどと比べると、毎月の費用はとても安いです。水質が安定してくるようになり、飼育や水槽掃除になれてくれば負担はかなり少なくなります。
https://www.instagram.com/p/BYNnN8WgxY3/?taken-by=tokyo_aquagarden
小さければ楽だろうと思いがちですが、ボトリウムのような小さな容器は水質や水温の変化が激しいため初心者には向いていません。初心者におすすめなのは60cm~90cm水槽です。このサイズなら水質や水温の変化が少ないため、生物の飼育もしやすくなります。
最初から多くの種類を育てるのではなく、1~2種類からアクアリウムを始めたほうがうまくいきます。
忙しくて水槽のメンテナンスまで手が回らないという人は、東京アクアガーデンのように水槽のリースをしてくれる企業と契約する方法もあります。
小さな水槽でも癒し効果は抜群ですので、アクアリウムに挑戦してみませんか?
水槽のプロが所属するサイト運営チームです。
淡水魚・海水魚・水槽設備やレイアウトのことまで、アクアリウムに関する情報を発信していきます!