20cmを超える大型魚は専用の大型水槽で飼育します。どのような設備が必要なのかを解説いたします。
大型熱帯魚に向いた水槽
十分に遊泳できるサイズを選ぼう
飼育予定である熱帯魚の最大体長を確認し、成長してもターンができるなど十分な余裕があるサイズの水槽を用意します。水槽の壁や設備にぶつかってしまうと怪我を負う原因になりますので、注意しましょう。
ろ過方式
パワーのあるろ過方式を選ぼう
大型魚は体が大きなぶん、水を汚しやすいです。そのためたくさんのろ材と酸素が必要で、循環を良くする水流の強さがポイントです。一般的には2タイプ併用(上部式+外部式)やオーバーフロー式が採用されます。
水槽用ヒーター
大型魚は水温に敏感です
体が大きいため頑丈そうに見えますが、水温の急激な変化には他の魚同様に弱いです。しっかりと水槽用ヒーターで保温するのですが、大きな水槽では水量が非常に多いためW数の大きなヒーターを準備します。
カルキ抜き
水換えの必須アイテム!
水道水には消毒成分である塩素(カルキ)が含まれています。これは魚やエビなどの生き物たちには有害です。そのため、カルキ抜き剤で中和した水を使用します。中和剤には計量が簡単な液体タイプと、コスパが良い固形タイプがあります。
大型魚用の餌
バランスの良い給餌を心掛けよう
大型魚は小赤やミルワームなどの生餌を好みますが、人工飼料も与えることで栄養バランスをとることができます。人工飼料には生餌では摂取できない栄養素や消化を助ける成分が含まれているため、主食は人工飼料・おやつは生餌というようなイメージがおすすめです。
ろ過設備の考え方や注意点、餌の種類や目安など、個性豊かな魚種が多い大型魚を健康に育てるための飼育の基本ポイントを解説します。
飼育設備の考え方
ろ材はできるかぎりの最大容量を積もう
魚は体長に比例して水を汚す速度が速くなります。大型魚ともなるとフンも大きいためろ過設備を最大限に準備します。そのため、アロワナ飼育などではろ材を大量に詰め込め、強い水流を実現できるオーバーフロー式の人気が高いです。
水換えとメンテナンスはこまめに行う!
大型魚は水を汚すため、水換えは他の魚種よりもこまめに行うのが望ましいです。水が汚れると水質が変化(pHの低下)がおこり魚に悪影響が出ますので、水質をチェックし最適な水換え頻度を掴みましょう。
餌やりのポイント
与えすぎは病気のもとです
大型魚は他のサイズの熱帯魚よりもたくさんの餌を食べますが、太りやすい傾向にあります。一度太ってしまうと痩せさせるのは困難です。少なめに与えるのがトラブルを防ぐポイントです。
レイアウトアイテム
流木、ガーネットサンドなど
大型魚はフンの多さから底砂は敷かない『ベアタンク』の状態で飼育することがほとんどです。しかし、プレコを飼育する場合は大きな流木を入れるなど生体によって変わってきます。
文章だけでなくYouTube動画でもアクアリウムのポイントを解説しています。音声付きですので、よりイメージを膨らませやすいコンテンツです。